今回の記事では、模型素材を同じ長さに切り出す方法について解説します。
模型を制作していて、
- 「同じ長さに切っているはずなのに、ズレるんだよな〜」
- 「壁を組み合わせる時に、高さがバラバラで毎回調整が必要で面倒なんだよ…」
- 「壁を切り出すやり方は、これで合ってるの?」
という方、結構多いんじゃないかと思います。
私も前までは高さ調整に時間がかかり過ぎていました…
ですが今回紹介するやり方で切っていけば、ズレる可能性を極端に減らしながら、時間も短縮できます。
ぜひ、今回紹介するやり方を覚えて、今までよりも早く綺麗な模型作りが出来る様になりましょう!
それでは、解説していきます!
初めに
今回は模型作りによく使われているスチレンボードやバルサ、紙などのカッターで切れる素材を想定しています。
その為、この記事では、カッターで切りにくい素材(プラ板や塩ビ版など)は省いて解説していきます。
そちらの解説も需要がありそうなら、また別に記事を上げたいと思います
手順1.サイズを決める
まずは、自分が作りたい素材のサイズを決めます。
今回は例として、縦30mm×横50mmの長方形を3mmのスチレンボードで作ろうと思います。
なので、縦30mm×横50mm×高さ3mmの長方形を量産する形になります。
手順2.帯を作る
次は、同じ長さの幅に揃えた「帯」を作ります。
ここで言う「帯」とは、リボンに使うようなヒラヒラしている布のことではありません。
イメージするなら、短冊の紙のような感じです!
それと今回、切る素材がスチレンボードなのでスコヤを使っていますが、使わなくても時間をかけたら上手にできます。
ですが、スコヤを使った方が正確で時間も短縮できるので、買うことをオススメします!
↓下の記事では、スコヤについて解説しています。見ていない方はこちらからどうぞ
①側面を綺麗に切る
まず最初に、スチレンボードの側面を切って側面を綺麗にする必要があります。
何故なら、スチレンボードが凹んでいたり破れている可能性があるからです
買ったばかりのスチレンボードでも油断は出来ません。
買ったばかりのスチレンボードでも何かの拍子で凹んだり、傷つく場合もあります。なので、この工程は必ず行いましょう。これを行うか否かで最終的な出来栄えに影響します。
今回はわざと汚れた部分を作って、解説していきます。
まず、下の画像が切り出す前のスチレンボードです。
右側の側面が凸凹していますね…
なので、右側の部分はカッターで裁断し、取り除きます。
大体綺麗になっている部分を残すように…
定規を使って綺麗にカットしていきます。
②目印をつける
次に両端から横幅or縦幅を任意で選び、幅の長さの地点に印を付けます。
模型の壁に使う場合は、壁の高さの幅を選んだ方が、切断する回数が少なくなり時間短縮が可能です!※1
※1.普通の住宅模型の場合.壁の高さが場所によって歪んでいたり変化する住宅模型では若干の効果しかありません。
今回は、縦幅である30mmの地点に印を付けます。
私はスチレンボードを汚したくないので、カッターで跡をつけています。
上下2箇所に印を付けたら、印に合わせて切断します。
スチレンボードを切る時には、数回に分けて切ったほうが断面が綺麗になります!
こんな感じで切断できます。
これで縦幅30mmの細長い帯ができました!
手順3.側面を垂直にする
ですが、幅30mmの細い帯ができたからといって、まだ使ってはいけません。
何故なら…
大抵、「側面が垂直ではない」からです。
これは目視では分からないかも知れません…
実際に測ってみましょう。
先程切り出した細長い帯にスコヤを使うと…
あら、なんと言うことでしょう。
垂直っぽく見えても、実は垂直ではなかったのです!!
若干見づらいですが、スコヤの定規部分から右側にスチレンボードの上側だけ見えている状態です
これでは、綺麗な長方形が作れませんよね…
なので側面(今回なら横の2つの辺)を裁断して垂直にしていきましょう!
右側を垂直に切って…
左側も垂直に切っていきます
これで、水平垂直が完璧な細長い帯が完成しました。
手順4.帯を切る
さて、いよいよ最後の工程です。
ですが、最後はかなり簡単です。
何故なら、先程切った細長い帯を50mmずつ間隔を空けて切るだけだからです。
これだけで、同じサイズを量産することができます!
なんだか、お菓子の製造機械になったような気分になります
まとめ
今回解説した内容をまとめます。
重要な点を簡単にまとめると…
①まずは同じ幅の帯を作ろう!そして個別に切り出していこう!
②垂直は目視だけでは確認不可!道具を頼ろう!
こちらの2点になります。
この2点は覚えておいてほしいです!!
終わりに
今回は、模型素材を同じ長さに切り出すコツについて解説しました。
今回はスチレンボードを例に挙げて解説しましたが、この方法を応用すれば紙やバルサなど様々な素材に応用することができます。
ぜひ、この方法を頭に入れて実践していき、模型作りを早く綺麗に作れるようにしましょう!
ここまで記事を見て下さりありがとうございます!
ではまたっ!
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